フランチャイズ加盟店が陥るトラブル(問題)
フランチャイズを活用しての起業を考えている方や、既に経営されている方の中には、既にトラブルの可能性について考えたり経験されたことがあるかもしれません。
一般的にはどの様なトラブルがフランチャイズ加盟店に起こり得るのか。
インターネットで検索すると様々な事例がでてきました。
- 解約時に賠償金などでフランチャイズ本部と揉めるトラブル
- フランチャイズ本部が当初計画していた売上予想と大きく乖離があり揉めるトラブル
- 契約書の穴をつくようなフランチャイズ本部の主張が原因で起こるトラブル
などなど…
細かく見ていくと、色々な理由がありました。
特に多く感じたのが、「解約時のトラブル」です。
解約時ということですがから、やはり大半の場合が事業が軌道に乗らずの撤退や、本部の倒産など明るくないニュースに付随したトラブルが殆どです。
事前のPR資料や謳い文句の信憑性
まず、肝に銘じて置かなければならないことは、フランチャイズへの加盟はあくまで自己責任という考えがベースにあります。
「フランチャイズという仕組みを購入(レンタル)して事業を始めること」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。
日本のフランチャイズ業界も成熟期を迎え、赤字保障や運営委託型など様々な形態のフランチャイズ募集が出てきていますが、本質を忘れずにいることが大切です。
さて、その上で気をつけなければならないのは、本部がフランチャイズ募集のPRで使用している資料や謳い文句に使用している、収益予想などのモデルケースの数字です。そのままを信じて始められる方は多くないとは思いますが、数字だけを見て安心してしまうと、後のトラブルの原因となってしまいます。
モデルケースの利益率は高く設定されているケースがあります。
- 設定されている賃料(坪単価)は妥当なのか
- 設定されている売上見込は妥当なのか
違和感を感じる部分があれば、自分の中で最悪のケースで計算し直してから検討する必要があるでしょう。
トラブルを回避するためには、出されたデータをそのまま信じることはせず、一度は疑って調べる方が確実です。
フランチャイズ契約書の落とし穴
フランチャイズに加盟することを決めても、直ぐにやってくる難関が契約書にサインをすることではないでしょうか。
大抵のフランチャイズ契約書というものは分厚く難解なものが多くなっています。
しかし、先に述べた通り実際にトラブルになるのは解約時の違約金などお金周りの話に必ずなります。
契約書は慎重に、できれば専門家を交えてじっくり時間をかけて理解してからサインするのがトラブルを避ける秘訣です♪
ご自身で契約書を見ると行っても、なかなか契約書に触れる機会が多い人はいないと思いますので、ヒントになるサイトをご紹介致します。
JFAフランチャイズガイド
JFAフランチャイズガイドには、(株)セブン-イレブン・ジャパンを始め大手のフランチャイズはもちろん、様々なフランチャイズを展開する企業の契約に関する資料が開示されています。
フランチャイズの契約書が一般的にどの様な内容になっているのか、事前知識として知っておいて損はないでしょう。
また、他を知っていることで目の前にあるフランチャイズ契約書の違和感に気付くことが出来るかもしれません。
それは、必然的にトラブルを防ぐことに繋がります。
フランチャイズ契約後にトラブルになってしまったら
フランチャイズに限らず、会社や事業の経営にはどうしても計算外なことが起こります。
本部とのトラブルも同じです。
いくら予防線を張っていようと、トラブルが起こってしまうことはありえます。そんな時、どうすれば良いのでしょうか。
まず、「一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会」にあるフランチャイズ相談センターへのご相談をおすすめ致します。
専門の相談員さんが、無料で相談に乗ってくださいますのでこの仕組を使わない手はありません。
最後に
本記事ではフランチャイズ加盟店側にとって、代表的なトラブルの原因とその対策について述べてきました。
しかし、実際に体験することになるトラブルの原因や内容は多岐にわたるでしょう。
それでも、今回ご紹介させていただいた相談窓口や契約書の事例集などを活用いただければ、防げるトラブルも多いはずです。